那覇ではたらく社長のブログ

サブプライムやリーマンショック以降、
世界金融危機の煽りをもろに受け
壊滅的だった人材業界。

しかしここ最近、人材紹介会社は
少しずつ回復してきたという声を聞きますが、
企業の採用条件は相変わらず高く、
ソーシャルアプリの開発者や医療関係など、
一部の特定分野においての人材ニーズに
限定されていることを考えると、
まだまだ業界全体の回復といえる状況ではないようです。

一方、人材派遣業は相変わらず厳しい様子。
与党が進める労働者派遣法の改正が決まれば、
更なる悪化は避けられないかもしれません。

小泉政権下での規制緩和を非難する人も多いですが、
対象となったタクシー業界や労働者派遣は、
多くの失業者を吸収したとも言われています。
もちろんセイフティネットを構築せずに行ったことでの
様々な問題は見過ごすことはできませんが。

要するに規制緩和がなければ現時点での失業率は
さらに悪化していたと考えられるということです。
規制緩和によって生まれた
いわゆるワーキングプアですが、
生活保護の受給者が増え続ける日本で、
ワーキングプアの待遇改善よりも
失業者の雇用確保の方が圧倒的に重要ではないでしょうか。

雇用拡大が期待されるエコやIT分野ですが、
新しい産業が生まれれば古い産業が衰退します。
EV（電気自動車）に必要なパーツは、
元来のエンジン自動車の1/3とも1/5とも言われており、
多くの国民が自動車関連に従事している日本では、
EVが中心の社会になれば、
自動車業界の失業者はさらに増えるかもしれません。
電子書籍の普及が進めば、
印刷業界の失業者が増えるかもしれません。
また、派遣を禁止すれば、
多くの派遣会社で働く人々のリストラや、
派遣切りがさらに進むことでしょう。

確かに雇用者の待遇改善は重要ですが、
労働者派遣の禁止や最低時給の引き上げで
企業を苦しめるのではなく、
雇用形態の多様化で雇用者の絶対数を上げ、
高収益化によって企業の世界的な競争力を高める方が、
結果的に景気回復や失業率の低下に
つながるのではないかと思います。

見栄え重視の政治を目指しているように思えて、
日本の未来が心配です。

先日、鳩山総理をはじめ様々な政治家と親交がある方と、
お話させて頂く機会がありました。

その方がお話中に、
「今の政治家は頭はいいが、本気で国の為を考えていない」
と、おっしゃっていました。

確かに私達の世代を考えてみても、
今の若者は国に関心がない、政治に関心がないと、
問題視され続けています。

日本は、もともと武士国家でした。
武士に生まれた子供たちは、
小さな頃から「大きくなったら国の為に働きなさい」と
当たり前のように言われ育っていきました。

その為、多くの武士が俺は国の為にと働くようになる。
今、話題の坂本竜馬の時代でも、
意見は違えど多くの人が日本をどうにかしないと、と
危機感を持ち考え行動していました。
今の日本には、その心が失われてしまっているのです。

戦後、日本は良くも悪くも偏差値のみで
人を図るようになってしまいました。
その人が持っている志しや熱さは、
何の意味も成さなくなってしまい、
現在においては「ゆとり教育」などと謳い、
学力の低下までも招いてしまっています。

私達は、もっと真剣に国のことについて考えなくてはなりません。
国の為に熱くならなくてはいけません。
その国の政治は国民に合った政治以上にはならないと言われています。
真剣に国のことを考える人間が何人いるか？により、
日本も政治も根底から変わっていくのでしょう。


ブログランキングに参加しています。
応援お願いします。